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【フローチャート】特定小電力トランシーバーの選び方

特定小電力トランシーバーの特徴を簡単に説明

  • 本体が簡易業務用無線機よりコンパクトで取扱いやすい
  • 使用の際に免許や資格は不要
  • チャンネル設定によりグループ通話が可能
  • 通信距離は市街地で100m~200m程度
  • 価格は簡易業務用無線機より安価
  • 特定小電力トランシーバーは大声を出せば届く位の距離で情報共有ができる手軽で手頃で便利な無線機です。

    機種選定フローチャート

    特定小電力トランシーバーにはたくさんの機種がラインアップされているので、どの機種を選べば良いのか悩んでこの記事に来られた方もいらっしゃると思います。 特定小電力トランシーバーの機種比較において重要な点を、わたしたち無線機のプロ目線で選びました。

    機種選定の際は以下のフローチャートを参考にしてみてください。

    また、機種選定フローチャートの後に、特定小電力トランシーバーを使用する際のコツも記載したので合わせて読んでみてください。

    フローチャートから厳選!使いやすい4機種をご紹介

    UBZ-M31は本体がコンパクトで扱いやすく、店舗運営での利用に特に人気の機種です。店舗運営以外にも様々なシチュエーションに合わせて使えるよう機能も多彩です。

    また、イヤホンマイクのケーブルがよじれないように、本体との接続部がKENWOOD独自の独立回転ナットという方式になっているので、初めてトランシーバーをご利用する方にもおススメです。

    KENWOODならではのクリアな音質も特徴の1つなので是非選択肢に入れてみてください。

    FTH-314は手に取ったお客様から「小さくて軽い」とお褒めの言葉を沢山いただく機種です。本体の角が丸みを帯びているため、KENWOODのUBZ-M31とほぼ同じ大きさですが、握った感じ小さく感じます。

    また、IP67の防水防塵性能を有しているので屋外での利用も含めた多くの職種のお客様にご利用いただいています。

    CL-40は連続使用時間約85時間の長時間運用が可能な特定小電力トランシーバーです。本体の防水性が高く、特定小電力トランシーバーの中では比較的耐久性の強いタイプです。

    通信距離を長くしたい場合はロングアンテナ仕様のCL40Lをお選びいただくと良いです。

    UBZ-LS20の特徴は連続使用時間が最長100時間という点です。(乾電池を3本使用しecoモードに設定の上、イヤホンマイク(EMC-3)を使用した場合)

    音質もKENWOOD製のため非常にクリアで、世界的ヒット商品のため安心してご利用いただけます。

    特定小電力トランシーバーを初めて使う時のコツ

    ①『簡単な基本操作を全員で確認する』

    トランシーバーを使うメリットは全員で情報共有ができることなので、使用方法が分からない方がいると情報共有の精度が落ちてしまいます。従って初めて使用する方がいる際は特に注意が必要です。

    ②『送信方法を確認する』

    続いてはトランシーバーの送信ボタン(PTTボタン)の位置や使い方をご案内します。ほとんどの機種にはトランシーバー本体とマイクのどちらにも送信ボタンがついています。

    送信ボタンを押しながら話をすると通信ができるという利用者の認識を確認します。

    ③『イヤホンマイクの装着方法を確認をする』

    イヤホンマイクは誤った装着方法をすると、音声が聞こえなかったり、発信しているつもりが相手に聞こえていなかったりする場合があります。 トランシーバーでの通信はできているのに、イヤホンマイクの装着方法が原因でお互いの連携が取れず、結局後から手間がかかる原因になるので始めに全員の装着状況を確認をしましょう。

    ④『実際に音声が聞こえるかテスト通信をしてみる』

    通信相手とのお互いの距離が離れる前に、まずは近い距離で試しに通話をしてみて発信と受信を全員できるかの確認をすると安心です。ボリューム感もこの時に一緒に確認しましょう。

    ⑤『交互通話の確認をする』

    トランシーバーの通信は一方通行が基本です。 同じチャンネル内で誰かが発信している際他の人は【受信のみ】になります。途中で割り込もうとしてもビジー状態となり送信できませんので注意が必要です。

    ⑥『トランシーバーの使用場所・通信相手との距離を確認する』

    通信相手とのおおよその通信距離を把握しておきましょう。冒頭の特定小電力トランシーバーで何ができる?で記述したように約100m~200mが通信可能距離ですので、相手との距離が想定以上に離れる際はお互い通信が途絶えるということを知っておきましょう。

    ⑦『チャンネルグループの確認をする』

    多人数でトランシーバーを利用する際は、情報共有が必要な人たちだけで同じチャンネルに設定をしておくことにより通信相手を整理することが可能です。 チャンネルを分けないと、利用者にとって不要な情報を受信してしまい必要な情報を受発信が出来なくなってしまう場合や、電池やバッテリーが消耗する原因にもなります。

    ◎通信時に3つのルールに注意すると、さらにスムーズに利用ができます。

    ①『発信する人は初めに名前を必ず言うこと』

    トランシーバーを使用する場合は相手の顔が見えない状態で話をすることが多い為、声だけで誰が話をしているのかを判別することになります。

    誰と話をしているか勘違いが起こらないように必ず最初に名前を言ってから内容を伝えましょう。場所や担当も省略せず伝えた方が正確な情報が共有できます。

    例えば


    受付:田中「こちら受付田中です。社長が受付にいらっしゃいました。」

    担当:鈴木「こちら担当鈴木です。了解しました。」

    案内:山田「こちら案内山田です。了解しました。」


    もし名前や担当を言わないで内容だけ伝えてしまうとこんな感じです。顔が見えない相手との通信をするイメージをしてみてください。


    「社長がいらっしゃいました。」

    「了解しました。」


    さて、誰が社長の対応をしているのでしょうか。誰が了解して誰はまだ内容を把握していないのでしょうか。

    トランシーバーは1人が全体やグループに対して音声を届けるので、発信者と受信者がそれぞれ名前を伝えることにより正確に情報共有することができるようになります。 バタバタしている時などは情報が混乱してしまう場合があるので、名前は必ず伝えるようにしましょう。

    ②『送信側の話が終わったら「どうぞ」と言い送信ボタンを離しましょう』

    トランシーバーでの通信は基本的に一方通行なので、自分が話し終わる際、最後に「どうぞ」と付けてあげると会話がスムーズになります。

    ③『トランシーバーでの通信では長話をしない』

    トランシーバーでは、特定の人が話している間、同じチャンネルの人は誰も発信ができません。トランシーバーでは長話はせずに、電話を併用する旨を伝えたり後ほど直接会って打ち合わせをする約束をする等、できるだけ簡潔に話を伝える方が良いです。

    トランシーバーのよくあるトラブル

    ケース1『トランシーバーでの通信が途切れる』

    1. イヤホンから相手の声が聞こえない
    2. 相手と通信ができない
    3. 音声がブツブツ途切れる

    このような時は以下を確認してみてください。

    1. 通信相手と同じチャンネルを使っているかを確認する
    2. 通信相手と離れすぎていないか確認する
    3. 機種設定の確認をする(特定の人とのみの通信をする設定になっていないか)
    4. イヤホンマイクの接触が悪い可能性があるので再度付け直してみる。

    4に関しては下記『イヤホンマイクによるトラブル』を参照ください。

    トランシーバーを使用している際の通信トラブルは、ほとんどの場合この上記4点の確認で解決するのでトランシーバーの利用時には覚えておいて損はないです。

    ケース2『イヤホンマイクによるトラブル』

    1. イヤホンから聞こえる音声がぷつぷつ切れる
    2. 音声が聞こえない
    3. 通信中ザーザーと音がする

    イヤホンマイクとトランシーバー本体との接続部や、マイクとイヤホンとの接続部などがしっかりと接続されていないとこれらのトラブルが発生する場合があります。 音声が途切れたり雑音が入ったりすると故障を疑いたくなるかと思います。

    故障個所の簡単な確認方法は、イヤホンマイクを本体から外し、本体のスピーカーから聞こえる音声に途切れがなければイヤホンマイクの不調だと特定することが可能です。

    本体とイヤホンマイクの接続部は緩んでいることに気づきにくいため、接続部分を一度取り外してみて再度しっかり取り付けてみるのがコツです。

    また、イヤホンは肌に直接触れるため、長期間使用していると汗などが接続部に入り込み不具合の原因となります。汚れていればティッシュなどで拭き取ります。

    1. 各接続部に問題が無いかをよく確認しましょう
    2. 全ての接続部を一度外し、汚れが付着していないか確認しましょう

    イヤホンの装着時のトラブル

    1. イヤホンを装着している耳が痛い
    2. 耳の中で圧迫感がある
    3. イヤホンを付けていると周りの音が聞こえない

    お客様から稀に、「耳が痛い」「圧迫感」が強いというお声をいただくことがあります。その場合、イヤホンの装着部の型が耳に合っていないことが考えられます。

    耳掛け型のイヤホンでも、長時間つけていると耳の裏あたりが痛いと感じる場合があります。イヤホンには様々な型があり、大きさや柔らかさを選ぶことが可能です。最適なイヤホンを選ぶと耳が痛くなりにくくなり、音声が聴き取りやすくなるので自分に適切なイヤホンの選定をしてくれる業者に相談をしましょう。

    また、耳には利き耳があります。個人差はありますが利き耳にイヤホンを挿すと他の音が聞こえ難く感じることもあるようです。状況により装着する耳を変えてみるのも解決策の一つかと思います。

    是非利用者様に適したイヤホンを装着して、できるだけストレスなく利用していただきたいと思います。

    ケース3『人や雨も電波にしてみれば障害物』

    例えば、リハーサル時はトランシーバーによる通信ができていても、本番でお客さんが会場に入ると人が電波の障害物となりその分通信距離距離が短くなります。

    また、晴天時と雨天時でも通話距離が変わるので、トランシーバーを選定する時は通信距離の目安に余裕を持たせて機種選定をしましょう。

    特定トランシーバーの購入時に大事なこと

    • 値段だけでなく利用シーンに適正な機種・アクセサリーを選ぶこと
    • 日本の法律に合った技適マーク(下図)のついている商品を必ず選ぶこと
    技術適合マーク  

    最後に

    ネクストギアーズではお客様のご利用状況に応じて最適な機種プランをご案内致します。ご要望やご不明点がございましたら、是非お問い合わせください。

    本日は最後までお読み頂きありがとうございました。


    ▶無線機の電波やオススメ機種をもう少し詳しくという方はこちらのコラムもご覧ください!

    ▶無線機のアクセサリーについてもう少し詳しくという方はこちらのコラムもご覧ください!

    ▶長距離通信ができる無線機をお探しの方はこちらのコラムもご覧ください!

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