UBZ-M51(L)
UBZ-M51(S)
通信距離 / ~200ｍ
レンタル価格 (税抜)
(宅配／お手渡しの場合)
(ご来社の場合)
高さ約8センチのコンパクトな特定小電力トランシーバーです。
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トランシーバー
【メーカー・機種別】特定小電力トランシーバーの通信距離比較
携帯電話以外の音声通信機器には、特定小電力トランシーバー、簡易業務用無線機、IP無線機などがあります。 この記事では、安価かつ免許不要で、手軽に使用することができる無線機器である「特定小電力トランシーバー」のメーカー別の機種の紹介と、使用場面に応じた選び方について説明します。
特定小電力トランシーバーの電波飛距離とは
特定小電力トランシーバーとは、タクシー無線や防災無線などの業務用無線機と比較し、1/500以下の低出力な無線機です。 安価で免許や登録が不要であるため手軽に使用することができます。 使用に際して免許や登録が不要な無線機は、特定小電力トランシーバーかIP無線機のどちらかです。
無線機の種別と通信距離の比較と目安
特定小電力トランシーバーと業務用無線機、IP無線機の比較表から通信距離を見ていきましょう。
| 特定小電力トランシーバー | 簡易業務用無線機 | IP無線機 | |
| 通信距離の目安 | 100m〜200m | 1〜3km | 携帯電話の通話エリア圏内 |
| 市街地 | 100m〜200m | 0.5〜1km | |
| 見通しの良い所 | 1〜2km | 4km〜5 km | |
| 送信出力 | 10mw | 5w | – |
| 免許・登録 | 不要 | 必要 （レンタルの場合不要） | 不要 |
| 運用時間 （最大） | 約30時間 | 約12時間 | 約17時間 |
| 販売価格 | 9,800円～49,800円 | 30,000円～70,000円 | 80,000円～ （別途回線使用料） |
| レンタル価格 （来社時） | 500円～ | 1,800円 | 3,500円 |
特定小電力トランシーバーの主な利用シーン
飲食店やアパレルショップ、クリニック等、ワンフロアから2フロアで、使用範囲が100〜200m四方程度の屋内で、主に特定小電力トランシーバーが使用されています。
簡易業務用無線機の主な利用シーン
簡易業務用無線機は、屋内外のイベントや展示会の運営や進行、警備用途などの1〜3km程度の範囲で通信が必要となるシーンで使用されています。特定小電力トランシーバーよりも通信範囲が広いことから、製造工場などにも幅広く普及しています。
IP無線機の主な利用シーン
IP無線機は携帯電話の電波を使って通信する無線機のことで、大型施設の警備・運営業務やマラソン大会、運送業などの広範囲での通信が必要な場面で使用されています。
特定小電力トランシーバーは免許登録で使えます
通信の混雑を防止するために、通常無線機器を設置する場合には免許や登録が必要ですが、例外として、電波法に定められた以下の２つの要件を満たす特定小電力トランシーバーは免許登録が不要になっています。- 通信時の電力が小さく、法令で「使用する電波の型式、周波数」が定められており、ほかの通信を妨げる恐れがないこと
- 機器本体に、混信を防ぐ機能が備わっていること
特定小電力トランシーバーの通信距離を延ばすためにできること
特定小電力トランシーバーの通信距離を伸ばすためには、アンテナが長い機種や、中継器を用いるといいでしょう。
アンテナが長い機種を使用すると良い理由は、電波を用いる無線機器は、アンテナが地面から離れるほど通信の精度は高くなり通信距離が大きくなるためです。 また、中継器とは、送話側の特定小電力トランシーバーから発せられた電波を受信側の特定小電力トランシーバーに中継する機器のことです。中継器を用いることで通信可能な範囲を2倍程度に拡大することができます。
無線機器の通信に用いられる電波は、送信機のアンテナから受信機のアンテナまでを直進するため、壁や階段など、電波がまっすぐ進めない環境では通信の精度が悪くなります。しかし、この場合も中継器を用いることで電波の送受信を補助し通信距離を広くすることが可能です。
機種別の特定小電力トランシーバーのスペック一覧（代表例）
| メーカー | 型番 | アンテナ | 中継器 | 防塵・防水 | 希望小売価格 （税別） |
| アルインコ | DJ-CH1 | 短 | 非対応 | 非対応 | 9,800円 |
| DJ-P240 | 短/長 | 対応 | IP67 | オープン価格 | |
| DJ-R200D | 短/長 | 対応 | IP67 | 43,780円 | |
| スタンダード | SRS210 | 短/長 | 対応 | IP68 | 19,800円 |
| SR70A | 短 | 対応 | IP67 | 15,800円 | |
| SR235 | 短 | 対応 | IP68 | オープン価格 | |
| ケンウッド | UBZ-M51L | 短/長 | 対応 | IP54 | オープン価格 |
| UBZ-LS20 | 短 | 非対応 | IP54 | オープン価格 | |
| UBZ-BH47FR | 長 | 対応 | IP55 | 35,800円 | |
| アイコム | IC-4300L | 長 | 対応 | IP55 | 15,800円 |
| IC-4110D | 短 | 対応 | IP54 | 19,800円 | |
| IC-4188D | 長 | 対応 | IP54 | 29,800円 | |
| ユピテル | COM-400 | 短 | 対応 | JIS防滴Ⅱ | オープン価格 |
| CT-570 | 短 | 非対応 | JIS防滴Ⅱ | オープン価格 | |
| CT-560 | 短 | 非対応 | JIS防滴Ⅱ | 17,800円 |
防塵・防水機能に記載している「IP○○」は、粉塵や水の侵入からの保護の度合いを表す等級で、左側の数値が防塵、右側の数値が防水の性能を指します。最も保護の度合いが高い数値は「IP68」で、保護の度合いが低くなるにつれ、値は小さくなります。
ユピテル社の3種については、現在生産が終了しているため、発売当時の規格である「JIS C0920 防水保護等級」により評価された防水の度合いを記載しました。「JIS C0920 防水保護等級」においては、等級「Ⅲ」以上が防雨型となりますが、ユピテル社の特定小電力トランシーバーは、いずれも等級が「Ⅱ」のため、雨天での利用には適さない機種になります。
また、特定小電力トランシーバーは、機種、メーカーに関わらず同一の周波数帯を使用しているため、理論上は異なるメーカーの機器同士でも同一の周波数を用いることで通話が可能です。しかし異なるメーカーでの通信は動作保証されていません。
簡易業務用無線やIP無線機とは使用している周波数帯域が異なるため通信に互換性はありません。
よって、特定小電力トランシーバーは安定した通信手段として使用するためにできる限り同一のメーカーのものを選ぶと良いでしょう。
【利用状況別】オススメ特定小電力トランシーバー
複数の利用シチュエーションから代表的な機種をご紹介します。特定小電力トランシーバーにはたくさんの種類がありますので、この辺りの機種を軸にして検討をしてみると良いと思います。【通信性能◎】聞き取りやすく壊れにくい
聞き取りやすさで選ぶなら、アンテナが長いタイプの機種がおすすめです。特に、ケンウッド社のUBZ-M51Lは、アンテナも長く、防塵・防水の性能を表すIP評価が「IP67相当」であるため、人通りの多い場所や屋外などの混雑が予想される場所での使用に向いています。併せて、音声を聞き取りやすくして、通信内容の秘匿性を守るために、必要に応じてイヤホンマイクを使用するといいでしょう。
UBZ-M51(L)
【電波飛距離◎】広い場所で利用する
特定小電力トランシーバーの通信距離を伸ばすためには、中継器を利用し、アンテナが長い機種を使用する必要があります。 そのため、200mを超える広い範囲で通信を行う場合は、八重洲無線社（スタンダード）のFTH-615Lなど、中継機に対応したアンテナが長いタイプの機種がおすすめです。
FTH-615
FTH-615L
通信距離 / ~200ｍ
レンタル価格 (税抜)
(宅配／お手渡しの場合)
(ご来社の場合)
薄型、コンパクト、高耐久性を兼ね備えた特定小電力トランシーバーです。
※後継機はFTH-314となっております。
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【防塵防水性◎】水辺での利用を検討している
水辺や、雨天が予想される屋外において特定小電力トランシーバーを使用する場合は、「IP（防塵防水規格）」の数値が高いものを選ぶべきです。 例えば、アイコム社のIC-4350やアルインコ社のDJ-P45、スタンダード社のSRS-220の防水性能は「IP67」や「IP68」で、機器が水深15cm〜1mの深さの水中に30分以上没しても内部に水が浸入しません。
SRS210（S/SA）
SRS220（S/SA）
通信距離 / ~200ｍ
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(ご来社の場合)
2020年リリースの特定小電力トランシーバーです。
ショートアンテナモデル（型番末尾SA）もラインアップしております。
※2021年より型番末尾にSやSAが付きましたが性能・機能に変更はありません
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【室内利用◎】建物内での利用を検討している
特定小型トランシーバーの室内利用では、部屋や階層を隔てた通信をするかでオススメの機種が異なります。
1フロアで特定小電力トランシーバーを使用する場合は、広さが100m〜200m四方程度であれば、どの機種でも通信精度に大差ありませんので、予算に応じて機種を選ぶといいでしょう。
壁が多い、階段がある環境で使用する場合は、中継器に対応した機種、またはアンテナが長い機種がおすすめです。アンテナが長い機種はアンテナが短いものと比較して、持ち運びやすさの面で劣るデメリットがありますが、“通信できること”を優先して考えるといいでしょう。
会場内での移動が多いことが想定されるなど、身軽さが重視される場面ではケンウッド社のUBZ-M51や、アイコム社のIC-4110Dのように、中継機に対応しアンテナが短い機種の使用が適しています。
IC-4110D
通信距離 / ~200ｍ
レンタル価格 (税抜)
(宅配／お手渡しの場合)
(ご来社の場合)
20ch+27ch仕様の中継機能を保持した特定小電力トランシーバーです。20ch搭載のシンプルな仕様のIC-D4110もラインナップしています。
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まとめ
イベントや店舗などで通信に特定小電力トランシーバーを用いる場合、使用する場面に応じて機種を選ぶ必要があります。 広い範囲での通信に利用する時は中継器対応型やアンテナが長いタイプの機種を選択する、雨や埃が予想される環境では防水・防塵機能を重視した機種を選択するなど、通信の範囲や屋内外の別に応じて適切な機種を選択しましょう。
特定小電力トランシーバーは各メーカーから最も多くラインアップされている種別ですので、価格だけで選んでしまうと、用途を満たせなかったり、オーバースペックになってしまったりしてしまいます。 ネクストギアーズでは、無料のデモ機をご用意していますので、実地で試したうえで購入するかご判断いただくと良いと思います。
レンタルサービスを検討してみるという手もありますので、お気軽にお声掛けください。
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