無線機
IP無線とは?特徴と適した利用シーン
IP無線機の特徴
IP無線機は携帯電話の通信網を利用して通信を行うのが最も大きな特徴です。 携帯電話が利用できるエリアであればどこでも利用できるため、屋内外での通信はもちろん日本全国での通信ができます。特定のIPアドレスに音声を直接送信しているため、遮蔽物の影響や他の通信からの影響(混信)を受けることはありません。 しかし、携帯電話の通信網を利用しているため、電波の入りにくいエリアや災害時などパケット通信が集中するシーンでは通信が困難になってしまうことがあります。 IP無線機と他のトランシーバーを比較すると以下のようになります。IP無線機 | 特定小電力トランシーバー | 簡易業務用無線機 | |
主な使途 | マラソン大会など非常に広範囲で連絡を取る場合 | 小規模なイベントや運動会、登山など | 大規模なイベントやスポーツ大会など |
通信距離の目安 | 携帯電話の電波を利用できるエリアであれば日本中どこでも | 約200m | 約1km~10km |
遮蔽物の影響 | 影響はない | 壁がある場所や市街地では通信しにくい | 大きな影響はない |
送信出力 | 0.25W | 0.01W | ~5W |
免許・登録 | 不要 | 不要 | 不要(※レンタルの場合) |
レンタル価格 | 約3,500円/日~ | 約1,000~1,500円/日 | 約2,000~4,000円/日 |
IP無線機はハンディタイプと車載タイプの2種類
IP無線機は携帯しながら利用できるハンディタイプと、車に積載する車載タイプがあります。利用するシチュエーションに合わせて選択する必要があります。ハンディタイプ
ハンディタイプは本体サイズが小さく携帯しながら利用できることが特徴です。 IP無線機の特性上、広範囲で利用でき屋内外どちらでも通信ができるため、マラソン大会や音楽フェス、イベント運営での利用に適しています。 ハンディタイプのバッテリー稼働時間はおよそ12時間~17時間程度なので、2日間連続で使用する場面では充電が必要となります。車載タイプ
車載タイプは本体にコマンドマイクを取り付けて通話するのが特徴です。 車中の電源を使用するため充電の必要がなく、タクシーやバス、トラックなどの荷物配送でも利用が広がっています。 運転中の携帯電話の使用は道路交通法違反となりますが、無線機の場合は対象外となります。ただし、通信していたことで事故を起こしてしまった場合は安全運転義務違反が成立するので、注意して無線機を利用する必要があります。IP無線機を使用する際の注意点
月額の通信費用がかかる
他とトランシーバーとは異なり月額3,000円程度の費用がかかります。 IP無線機は携帯電話同様にインターネットプロバイダを利用するという仕様上、月々の通信料が必要となる事が理由です。 そのため、レンタル・購入のどちらの場合でも、他トランシーバーと比較するとコストが高くついてしまうといったデメリットがあります。特定の場所や条件下で通信できないことがある
地下やトンネル、山奥などの携帯電話の電波が入らない場所では通信ができません。 また、人が極端に密集しているエリアや災害時などパケット通信が集中するようなシーンではビジー状態となり通信することが困難になってしまうことがあります。 例えば、渋谷のハロウィンイベントなど、半径数km程度の範囲に数万人集まるようなイベント時や、携帯電話の電波が届きづらい地下や山奥での作業では簡易業務用無線機の方が適していることがあります。使用したいシーンで通信が利用できるか不安な場合は、先にデモ機をレンタルして同じ環境でテスト使用するようにしましょう。まとめ
IP無線機は以下のような強みがあります。- ・広範囲で複数人と通信可能
- ・遮蔽物を気にせず快適に通信可能
- ・機種によってはGPS機能が搭載されている
IP無線機を利用したい場合はレンタルやリースが一般的です。
購入すると一台約8万円~20万円と決して安い金額ではなく、不具合や故障などのメンテナンスを自身で行わなければいけません。また、提供会社によっては個人での契約ができない場合もあります。ネスクトギアーズでは、法人・個人問わず誰でも利用することができます。1日~1ヶ月の短期レンタルのプランから1年~5年までの長期プランなど、使用したいシチュエーションに合わせて、様々なプランや商品をご用意しています。
<ネスクトギアーズのレンタル商品はこちら>